米カリフォルニア州の建築士・崔悦君(Eugene Tsui)はかつて、オークランドに高さ約610メートルの巨大タワーを作るというプランを提案したことがある。しかしこのような「野心的」アイデアに、現地の役人たちは萎縮してしまった。それほどの巨大タワーができたら周囲の全てがまるで「小人」のようになってしまう。この後、崔悦君氏はこのタワーの設計地点を中国南部の活気あふれる港町、深センに移動することを決定した。
タワーは人工島の上に作られ、周囲は汚水ろ過のためにマングローブ沼で覆われる。最上部には巨大な風車が設置され、周辺地域にクリーンエネルギーを提供する。最上階にはレストランと展望デッキが設置される。崔悦君氏は、「中国の役人はこれまで、深センの急速な発展による環境の代価について考慮していない。このタワーは、深センがさらに理想的な未来を得るための生態学シンボルとなるだろう」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年6月3日