第26次南極観測隊が極地観測船「雪竜」の船上に開設する「南極大学」が正式に開講した。中国網が14日伝えた。
中国を出発してから南極に到着するまでの長い渡航期間中に、「南極大学」を開設するのが歴代中国南極観測隊の伝統となっている。今回同大学の学長を務める袁紹宏隊長によると、「南極大学」では学術フォーラムやテーマごとの講座を設け、第26次南極観察に招いた各分野の専門家が隊員らに南極の氷河、地質、生物などについて講義を行い、各分野間の意思疎通と交流強化が図られる。今回観測隊に参加している医師や記者らも保健知識や記事の書き方、撮影技術などの授業を受け持つことになっている。「南極大学」は本当の意味で知識を学び、それぞれの考えを交流させ、雰囲気を活発にするプラットフォームとなる。
第26次南極観測隊は隊員251人で構成。袁隊長によると、科学調査スタッフや船員を含む全隊員の「南極大学」への参加を歓迎するとともに、各学習者の出席情況に応じて卒業証書が発行されるという。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年10月15日