中国とドイツによるサブミリ波望遠鏡の定礎式が12日、西蔵(チベット)自治区羊八井(ヤンパチェン)で行われた。定礎式には、中国科学院の詹文竜副院長をはじめ、同自治区政府の張有年副秘書長、中国科学院国家天文台の厳俊台長、カク晋新副台長、中国科学院高エネルギー物理研究所の王煥玉副所長が出席した。「科学時報」が12日伝えた。
中国科学院国家天文台とドイツのケルン大学は共同で2010年にスイスのアルプス、海抜3200メートルのゴルナーグラートに設置してある口径3メートルのKOSMAサブミリ波望遠鏡を、西蔵・当雄(ダムシュン)県の海抜4300メートルにある羊八井に移動する。これは中国で初めて通常の天文観測にも使用できるサブミリ波望遠鏡で、北半球で海抜の最も高いところに設置されるサブミリ波望遠鏡。羊八井天文観測所は、世界で最も海抜が高い天文観測所のひとつとなる。
厳氏によると、羊八井天文台は中国科学院羊八井国際宇宙放射線観測所内に設けられる。中国とドイツの科学者がここでサブミリ波天体物理の研究に携わるとともに、他の分野の研究者と協力して高エネルギー物理と大気物理の交差について研究を行う。羊八井に建設される天文観測施設は今年11月20日には完成予定。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年10月13日