中国が自主開発した世界の天気予報システム(GRAPES世界数値予報システム)がこのほど、実質的な進展を見せた。予報レベルも高く、主な気象現象の予報能力がさらに高まった。同システムは現在、6日後の天気まで予報することができるという。「科学時報」が26日に伝えた。
数値天気予報とは、大気科学とコンピュータ技術の基礎の上に発展した、新たな天気予報技術で、現在の気象予報の基礎となっており、予報精度、予報日数、内容の改善に要となる役割を果たす。中国が開発した「GRAPES世界数値予報システム1.0バージョン」はすでに今年4月から試行が始まっている。典型的な気象情報や降雨予報でテストした結果、同システムは降雨帯の正確な予報を実現し、中国で見られる主な気象現象の予報能力も高かった。
中国気象局の鄭国光・局長は23日、中国気象局GRAPESモデルシステム発展シンポジウムに出席し、「天気予報レベルの向上は、多くが数値予報能力の向上によるものだ。GRAPESモデルシステムの果たした成果は、今後の発展のために良好な基礎を築いたといえる。正式な業務化をできるだけ早く実現するべきだ」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年10月26日