TOP500 Organizationは19日、世界のスーパーコンピュータ・ランキング「TOP500」を発表、国防科技大学が開発した中国初のペタフロップス級スーパーコンピュータ「天河1号」(毎秒1000兆回の浮動小数点演算)が世界で5位、アジアで首位と評価された。中国は米国に次ぎ2番目にペタフロップス級のスーパーコンピュータシステムを開発し、中国のスーパーコンピュータ開発技術が世界先端にあることを証明した。科技日報が19日伝えた。
国防科技大学は今年10月、中国初のペタフロップス級スーパーコンピュータ「天河1号」の開発に成功、演算速度は最高で1206テラフロップス(毎秒1兆回の浮動小数点演算)、ベンチマークテストでは563.1テラフロップスに達する。この天河1号のベンチマークデータはTOP500 Organizationに提出された。
TOP500 Organizationは、世界ですでにインストールされたスーパーコンピュータシステムのランキングを発表している権威ある機関で、スーパーコンピュータのベンチマークテストの数値でランキングが付けられる。
今回発表されたTOP500のうちの上位10位は、天河1号以外すべて米国製品。専門家によると、中国は独自に開発した天河1号がTOP 5入りを果たし、世界的なスーパーコンピュータ分野での地位を高め、ペタフロップス級のスーパーコンピュータを開発できる能力を有していることを証明した。天河1号は中国が経済、科学技術などの分野において一連の重要な課題を解決する上で重要な手段となり、総合的な国力を高める上でも重要な戦略的意義をもつ。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年11月20日