中国月探査プロジェクト首席研究者で中国科学院院士の欧陽自遠氏は25日、人民網の番組「美しい科学」に出演し、有人月面着陸計画について、国内に3つの説があることを明らかにした。3つの説は次の通り。人民網が25日伝えた。
(1)中国が2020年には有人月面着陸を実現できるという専門家がいるが、これはインドが言い出したことだ。また米航空宇宙局(NASA)のグリフィン局長も「中国人が望むなら、2020年に彼らは有人月面着陸を実現できる」と講演で述べた。だがそれは「中国人が望むらなら」というのが前提だ。つまり中国人が実現を決断すれば、2020年には有人月面着陸が可能だということだ。
(2)航天科技集団の葉培建院士は、2025年が比較的適切だという独自の観点を発表している。
(3)中国科学院が編纂した「50年長期計画」には、中国が有人月面着陸を実現するのは2030年だとする見方を提起している。
欧陽氏によると、国はまだ明確な日程を公表していないが、すでに積極的な論証と準備が進められている。このことは総体的な状況を比較分析・検討する必要があり、以上の3つの説は各自の観点でしかなく、国の意志を代表するものではない。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年11月26日