中国は南極の最高点「ドームA」に設置した天文観測基地を2008年末に再稼動して以来、315日連続の自動観測に成功、前人未到の快挙を成し遂げた。新華社のウェブサイト「新華網」が23日伝えた。
中国南極天文センターの天文学者、天津師範大学の商朝暉教授は22日、新華社の記者に対し、この天文観測基地には直径14.5センチメートルの小型望遠鏡を4台組み合わせた望遠鏡群、サブミリ波電波望遠鏡、電力供給と通信用システムなどが設置してあると説明。ここ1年の越冬観測を通じて数多くの価値ある観測データが得られたという。
精密機械の天文望遠鏡は通常メンテナンスが必要だが、ドームAには人が越冬できる条件がない。このためドームAに設置された天文観測設備は無人観測モードで稼動するしかなかった。研究者は南極の最高点という特殊環境に合わせて観測設備の部品構造などに特殊設計を加えた。
その結果、天文観測基地は無人状態で315日連続で正常に稼動。これは地上での天文観測としては世界でも初めてのこと。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年11月24日