上海飛機設計研究院および中国商用飛機設計研究センターが、このほど設立された。中国の民間航空機メーカーによる大型旅客機プロジェクトが加速し、世界一流の航空企業になる重要な一歩と期待される。科学時報が4日伝えた。
70年代に設立された上海飛機設計研究所は国内の大中型民間飛行機の設計・研究機関で、中国で第1号となる大型旅客機「運10」を設計した。中国商用飛機公司の設立後、同所もこれに組み込まれ、重点的な3大センターのひとつとなり、新しいコミューター機「ARJ21」や大型旅客機「C919」の設計やテスト、プレリサーチ、核心技術の克服などの任務を担当した。
中国商用飛機公司の金壮竜総経理によると、上海飛機設計研究院の設立によってARJ21の設計やテスト、認証作業が早くなり、C919の総体技術案の審査、材料や構造の選択実験、試作品制作、超臨界翼の空気力学設計など鍵となる技術の開発に力が注がれる。上海飛機設計研究院の郭博智院長によると、国産大型旅客機「C919」の初期プランはすでに決定した。今年、この150シートクラスの新型幹線旅客機の鍵となる技術開発が10項目以上行われた。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年12月4日