中国科学院の李家洋教授率いる研究チームは14日、米科学専門誌「米国科学アカデミー紀要」の最新号に、コメの味の良し悪しを決定する遺伝子(DNA)調整ネットワークを発見・解読したという論文を発表した。この研究成果は口当たりのよいコメの品種改良に役立つ。人民網が17日伝えた。
コメは人間の重要な主食であることから、コメの味の改良は重要な意義をもつ。7年間におよぶ研究の結果、研究者は候補遺伝子の相関分析法と分子遺伝学を使ってコメでん粉の合成に関連する18の遺伝子の相互作用およびそれによって構成されるコメの味を調整する細かいネットワークを発見し、分子レベルで直鎖でん粉含有量、ゲル粘度、糊化温度の関係性といった3つの性質を決定する主動遺伝子と微働遺伝子およびそれらの間の作用関係を解明した。研究者は遺伝子組換え実験を通じてさらに彼らの発見を証明した。
この研究によって、遺伝子組換えプロジェクト或いは分子マーカー補助育種技術を通じて、同時に3項目の性質を変化させ、高生産をベースとした良質なコメの品種を育成できることがわかった。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年12月18日