地上から数万キロメートルも離れたナビゲーション衛星でいかに精密な測位を図るか?衛星にレーザー反射鏡を搭載することでそれを解決できる。中国科学院上海天文台がこのほど明らかにしたところによると、楊福民研究員が開発した衛星レーザー反射鏡が、第2世代測位衛星「北斗(COMPASS-M1)」の2年以上の運行によって、その性能が世界先端の水準であることを証明した。このレーザー反射鏡は、レーザー測距に関する国際的な組織であるILRSから「最も優れた設計」と評価され、米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)、ロシア連邦宇宙局(FSA)からも注目を集めている。「解放日報」が29日伝えた。
中国科学院上海天文台が開発したレーザー反射鏡は、国産の石英ガラスを使い、軽量で小型な上、電磁波の反射が強く、測量制度が高いなどの特徴がある。各項の技術指標においても米国やロシアの製品より優れている。2008年12月以降、各国が生産したレーザー反射鏡がそれぞれ米GPS、ヨーロッパのガリレオおよび中国の北斗に搭載され、性能の良し悪しを競った。結果、中国第2世代の実験用測位衛星「北斗」に搭載された国産レーザー反射鏡の電磁波の反射が他の衛星より明らかに強かったという。
「人民網日本語版」2009年12月30日 |