中国農業部が昨年8月17日、遺伝子組み換えのトウモロコシとイネの安全性を認定して以来、遺伝子組み換え作物および食品をめぐる議論が巻き起こり、食の安全を心配する声が投げかけられていることについて、農業部関連部門の責任者に取材を行った。「科技日報」が3日に伝えた。
責任者によると、農業部は1999年と2004年に遺伝子組み換えイネの安全性に関する審査申請を受理。厳格な審査の末に2009年8月17日、酵素フィターゼを高レベルに含むトウモロコシ「BVLA430101」と、害虫抵抗性を持つ遺伝子組み換えイネ「華恢1号」、およびバイブリッド種「Bt汕優63」の安全証書を発行した。総合評価では、遺伝子組み換えによるイネとトウモロコシは、そうでないものと同等の安全性を有するとのこと。
近頃、農業部が遺伝子組み換え穀物の種子の輸入とその大規模な栽培を認可したとの噂がインターネットに流れていることについて、同責任者は「いかなる遺伝子組み換え穀物の種子も、その輸入と中国での栽培を認めてはいないし、現在、そのような例も確認されていない」と事実関係を否定した。(編集YT)
「人民網日本語版」2010年3月3日