月探査に関する国際会議「Global Lunar Conference 2010」が5月31日、北京で開幕した。26カ国・地域の代表450人からなる出席者が、科学と探査、生命科学、有人月探査などをめぐって討論を行う。「北京晨報」が1日に伝えた。
中国月探査プロジェクト副総設計士の于登雲氏(中国航天科技集団公司科技委員会副主任)は、中国の宇宙探査の発展構想について、「航天科技集団公司は、月探査プロジェクトの既定の目標を基礎に、将来的には無人による月面調査を行い、段階的に無人の月面基地を建設していく。条件が整った後、月面上陸を実施し、人が駐留する有人月面基地を建設していく」と述べた。
同氏はまた、「現在中国にはまだはっきりとした月面上陸計画はないが、関連機関と科学技術スタッフは現在論証を行っており、月面上陸と基地建設に向けた研究と探索を行っている。航天科技集団公司はキャリアロケット、有人月探査船の開発という面から、月上陸計画の技術的研究を行い、2つの技術方案を打ち出した。1つめは、大型のキャリアロケットを開発し、1-2回の発射で月軌道でのランデブー・ドッキングを行うというもの。2つめは現在の技術を使い、幾度かの発射と地球軌道でのランデブー・ドッキングを繰り返し、月軌道でのランデブー・ドッキングを行うというものだ」と述べた。
「人民網日本語版」2010年6月1日