土星の衛星「タイタン」の合成写真
英誌「デーリー・メール」は、土星探査機カッシーニが土星の衛星タイタンで調査を行い、濃い大気層や表面に山や湖、川、有機化合物を発見したと報道した。最近ではタイタンでは生命が存在する手がかりを見つけ、水で命を維持しない生命の可能性があるという。
土星探査機カッシーニがタイタンの表面の化学成分を分析したところ2つのことが分かった。1つは大気の水素は地表で消えてなくなり、他の星の細菌が吸収している可能性があること。もう一つは、タイタンでは大気中の成分と日光が化学反応してアセチレンを発生しているというものだ。しかし土星探査機カッシーニはアセチレンを発見できず、ある原始的な生命が消費している可能性もあるという。
タイタンの表面に流れる液体は水ではなくメタンで、航空宇宙局の生物学者は「もしこれらの手がかりが生命の兆しを証明するのであれば非常に興奮する。これは第2の生命の形で、水を基礎として生きている地球の生物とは全く違う」と話す。
しかしイギリスのラジオ局は、水素の消失は非生物がもたらしたものではないかという科学者の話を紹介している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月7日