「中国の石油の対外依存度は昨年50%を上回った。2015年にはこれが60%を超えるだろう。もうひとつの厳しい現実は、中国の石油備蓄量はわずか21日分しかなく、一旦突発事件が起きるとその結果がどうなるか想像もつかない」。中国工程院第10回院士大会で、王夢恕院士は記者の取材に対し、このような懸念を示した。科学時報が11日伝えた。
王氏によると、国はすでに2003年から石油備蓄体系を構築し始めたが、これまでに備蓄された石油量はわずか1640万立方メートル(21日分)。石油備蓄庫の建設も一向に進んでいない。
この状況に王氏は「石油備蓄の安全を考えると、中国は早急に大型の石油備蓄庫を建設する必要がある」と指摘する。2015年に中国が輸入する石油量を3億4300万トンと計算すると、90日の輸入量は8500万トン、つまり備蓄量約9890万立方メートル(6.2億バレル)になる。
「人民網日本語版」2010年6月11日