大型輸送機「An-225」が10日、石家庄国際空港からデンマークに向け出発した。同機には世界の空輸史上最長の貨物、長さ42メートルの風力発電用ブレードが搭載されている。今回の輸送は、ギネス世界記録にも申請された。中国新聞社が10日伝えた。
石家庄国際空港によると、9日夜にウクライナの航空会社のAn-225機が石家庄国際空港に到着。同機が同空港に降り立つのは今年3回目となる。An-225は世界最大の貨物輸送機で、高さ18.2メートル、長さ84メートル、機内には最長43メートルの貨物が積み込める。今回デンマークに輸送され、テストが行われる天津の会社が製造した風力発電用ブレードは長さ42メートル、重さ7トン。これだけの大きさの貨物が空輸できるのはAn-225だけだ。
貨物があまりに巨大なため、機内への積み込み作業は作業員40人以上と25トンのクレーン2台を使って9日夜から10日未明1時半まで続けられた。
「人民網日本語版」2010年6月11日