北京天文館、大興、懐柔、平谷、密雲、延慶の6地点を観測場所とする国内初の「火球観測ネットワーク」が北京に設立される。今後、北京上空を通過するどんな火球や隕石もこれらの観測地点の「目」から逃れることはできない。観測ネットワークは年内にも完成する見通し。「北京晨報」が6日伝えた。
同プロジェクトの責任者で北京天文館の寇文氏によると、火球とは明るい流星を指すが、観測ネットワークが完成すれば、北京上空を通過するまばらな流星も、流星群もすべてキャッチすることができる。
「それぞれの地点で観測した同一の流星のデータを分析処理することによって、その流星の高度、速度、軌道など研究価値の高い科学データを割り出せ、流星の分布や法則などの研究に役立つ。また、新しい流星群を発見することも観測ネットワークに期待されている任務だ」と寇氏は紹介する。
誰もが関心をもつUFOについても観測ネットワークのカメラで撮影できるかもしれない。少なくともUFO目撃に正確な証拠を提供することはできる。「もし本当にUFOが飛んできたら、観測ネットワークがとらえるだろう」と寇氏は話す。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年9月7日