ヒトゲノム研究の中でも最も潜在力を持つプロジェクトの1つ、世界最大のエピジェネティクス研究プロジェクト「Epitwin」が6日にスタートした。「Epitwin」は、双子5千組に対してこれまでに前例の無かった綿密な研究を実施、双子の細かな違いを発現するエピジェネティックな信号をキャッチし、薬物の開発に役立てるのが目的。「人民網」が6日に伝えた。
同プロジェクトは華大基因研究院(遺伝子研究院)と、キングス・カレッジ・ロンドンの有名な双子研究チームTwinsUKが共同で発起したもの。華大基因研究院の本部は中国深センにあり、現在世界最大の遺伝子配列研究センターとなっている。
エピジェネティクスとは、遺伝学研究において最先端の分野の一つであり、主に細胞内でランダムに発生する化学修飾が、いかに遺伝子に影響するかを探索するもの。これらの化学修飾は、生活方式や飲食に関係がある可能性もあるし、幾代にもわたって持続する可能性もある。
同プロジェクトの経費は約2千万ポンドで、双方が共同で出資する。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年9月7日