2基目の気象衛星「風雲3号」が北京時間5日2時37分、キャリアロケット「長征4号丙」を使用し、太原衛星発射センターから打ち上げられた。「中国新聞網」が5日に伝えた。
西安衛星観測センターからのデータによると、打ち上げから19分後、衛星は無事太陽同期軌道に入った。「風雲3号」は軌道テストをパスした後、中国気象局・国家衛星気象センターに引き渡される。今回打ち上げられた衛星は、2008年5月27日に打ち上げられた1基目の「風雲3号」とネットワークを形成し、中国の気象観測能力と、中期気象予報能力の更なる向上が見込まれている。
中国の次世代極軌道気象衛星である「風雲3号」は、中国航天科技集団公司所属の上海航天技術研究院が主に開発、全世界を範囲とした3D・全天候型・マルチスペクトル・定量観測が可能なほか、地表・海洋・宇宙の環境データを取得できる。今回の打ち上げに使われたロケットも上海航天技術研究院が主に開発したもので、「長征」シリーズのロケットによる打ち上げは今回で134回目となる。
「人民網日本語版」2010年11月5日