ヨーロッパ南天天文台(ESO)の望遠鏡が銀河系中心を撮影した写真が公開された。この写真は大型望遠鏡(VLT)上の赤外線観測装置ISAACがとらえたものだ。北京時間24日に伝えられた。
ESOはチリのアタカマ砂漠に位置し、銀河系を広くとらえている。特に南半球の冬には銀河系の中心地区が最もはっきりととらえられる。しかし銀河系の中心(2万7千光年離れたいて座)は厚い星間ガスに隠され、可視光線の下では黒い帯しか見えない。より長い波長(赤外線など)の下ではよりクリアに見ることができる。この写真では赤外線観測を通じて銀河系中心に集まる恒星をはっきりととらえている。
ESOは過去18年にわたり一貫して銀河系中心にある恒星を追跡してきた。同エリアの最も鮮明な写真は、銀河系中心に巨大な質量のブラックホールが隠されていることの確固たる証拠を提供するものだ。天文学者はまたESOの望遠鏡を通じて、この巨大なブラックホールに吸い込まれるガスが放つ赤外線も発見している。この写真はISAAC設備が近赤外線波長で撮影した何枚かの写真から合成された。(編集YH)
「人民網日本語版」2010年11月24日