中国人の中国語ピンイン(発音表記)を用いた場合の姓名表記に関する国家標準が近く施行されることになった。今後は国際会議、あるいは入国審査書類への記入を問わず、中国語ピンインを用いる場合の中国人名は、姓が先、名が後となる。「北京日報」が伝えた。
中国語ピンインは世界的にも漢字を外国語で表現した場合の国際標準であるものの、とりわけ中国人名を表記する場合、国民を満足させる保護はこれまでなかった。スポーツの国際大会では、中国人選手の姓名は姓が先のケースもあれば、その逆もあった。国際会議においても学者の姓名が、名が先に記されることもあり、非常の多くの外国人を困惑させていた。さらに、姓と名のピンインを大文字にするのか、漢字二文字の姓の場合には名との間に「-」は不要なのか……いずれも統一されていなかった。
こうした混乱に近く終止符が打たれる。国家語委員会(国家語委)、教育部言語文字情報管理司が制定した「中国人名中国語ピンインアルファベット表記規則」はすでに国家質量監督検験検疫総局(国家質監総局)に国家標準として申請された。
国家語委副主任を務める教育部言語文字情報管理司の李宇明・司長が明らかにしたところによると、人名中国語ピンイン表記国家標準は今年末もしくは来年年初には施行され、中国語ピンインを用いた中国人名の表記については、姓が先、名が後となる。姓・名ともに中国語ピンインの最初の一文字は大文字で記す。また外国人に対し中国人の姓と名の区別の便宜を図るため、国際的論文など出版文献および入国審査書類への記入などの場合については、姓の中国語ピンインはすべて大文字とすることも可能となる。中国語ピンイン国家標準はさらに今後、「孫悟空」など虚構上の人物の姓名、および「紅線女」など芸名の中国語ピンイン規則についても規定する。(編集HT)
「人民網日本語版」2010年11月29日