中国航天科技集団公司傘下の中国長城工業総公司とボリビア宇宙局はボリビアの首都ラパスで現地時間13日、「ボリビア通信衛星プロジェクト契約」に調印した。長城公司の殷礼明総裁とボリビア宇宙局のイワン局長がそれぞれサインを行った。
契約に基づき、中国はボリビアに対し、軌道上で通信衛星1基及び地上応用システム(TKSat-1)の引渡しを行う。衛星は中国航天科技集団傘下の中国空間技術研究院が開発した東方紅4号衛星プラットフォームを採用しており、30本の電波中継機を搭載している。設計寿命は15年。同衛星は中国航天科技集団傘下の中国キャリアロケット技術研究院が製造した長征3号乙ロケットを使って西昌衛星発射センターから打ち上げられる予定。衛星の地上システムは中国衛星発射測控系統部より提供される。衛星は契約発効から33カ月後に納品される計画だ。
ボリビアの英雄「トゥパク・カタリ(Tupac Katari)」の名をとって命名されたこの衛星は、ボリビア初の通信衛星となる。同衛星はボリビア及び周辺地域の放送通信サービスに使われるほか、遠隔教育、遠隔医療など民生プロジェクトにも応用される。同衛星は、ボリビアのインフラを改善し、辺境地域の人々に便宜をもたらすほか、生活レベルの向上、社会の進歩促進、経済成長にとっても積極的な意義を持つ。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年12月15日