中国空間技術研究院(CAST)はこのほど、中国初の火星探査機「蛍火一号」が今年11月上旬に打ち上げられることを明らかにした。CASTの関係者によると、中国・ロシア両国の共同研究により、今年11月は火星探査機の打ち上げに最も適した「打ち上げウィンドウ(打ち上げ可能な時期)」であることがわかった。もし突発的な状況などがなければ、打ち上げ時間は11月上旬となる予定だ。中国網が21日に伝えた。
「蛍火一号」は当初、2009年10月にロシアの衛星とともに打ち上げられる計画だったが、計画は延期されていた。
同関係者によると、「蛍火一号」はロシアの「フォボス・グルント」とともにゼニットロケットでバイコヌール宇宙基地から打上げられ、火星の楕円軌道へと向かう。軌道での飛行期間中、「蛍火一号」は火星周囲の宇宙環境、太陽風と火星の磁場の関係などを調査するほか、両国の探査機が共同で火星大気層の観測を行い、大気層中の水蒸気と温度の垂直分布図を作成する。
CASTの専門家によると、ロシアとの協力プロジェクトのほか、中国独自の火星探査行動もすでにスタートしており、関連のプロジェクトは今年にも立案される可能性があるという。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年2月21日