17カ月かけて建設された、総投資額126億元の中国内陸部で第1号となる液晶パネルの生産ライン、CEC(中電)と PANDA グループ(熊猫)の共同出資による中電熊猫第6世代液晶パネル生産ラインが30日、南京経済技術開発区の「中国南京液晶バレー」で量産を始めた。これで、中国の液晶パネルの国産化は実質的に進展した。人民日報海外版が伝えた。
世界の液晶ディスプレイ製品は従来のCRTディスプレイの世代交代が加速しており、液晶パネルの市場には大きなポテンシャルがある。2010年、世界の液晶テレビの生産台数は2億台、ディスプレイの生産台数は2億台を上回った。液晶パネルの需要の伸びは41%に達している。世界最大のカラーテレビの生産国であり、消費国でもある中国は2012年までに、4億台のCRTテレビの在庫を世代交代する方針だ。しかし、液晶パネルの高度技術、特に高世代液晶パネルの技術は海外の少数のメーカーが独占していたため、液晶パネルの輸入額が毎年400億ドル近くに上り、輸入製品の中でトップ4を占めていた。
南京経済技術開発区内に位置する南京液晶バレーは総計画面積が17平方キロメートル、うち第1期は7平方キロメートルになる。南京液晶バレーは国際競争力のある総合サプライチェーンを目標に、今では液晶モジュール、LEDチップ、電子物流などのプロジェクトを次々と導入している。第12次5カ年計画期間中(2011-2015年)に、総投資規模800億元、産業規模3000億元の世界的な光電ディスプレイ産業基地を目指している。(編集KA)
「人民網日本語版」2011年3月31日