中国は10日午前4時47分、西昌衛星発射センターから、運搬ロケット「長征3号A」により、衛星利用測位システム用の衛星「北斗」の打ち上げに成功した。「北斗」の打ち上げは8基目で、同衛星は傾斜地球同期軌道を周る。同システムの衛星として今年初の打ち上げだ。また、第12次五カ年計画期間の衛星打ち上げも今回が初となった。人民日報が11日に伝えた。
今回の打ち上げ成功によって同システムの構築はほぼ完成。中国独自の衛星利用測位システム構築は新たな発展の段階に入った。同衛星は昨年打ち上げられた5基の衛星と共に「3+3」の基本システムを構成。軌道上での検証とシステム調整が完了すれば、中国の大部分の地域にサービスを提供する条件が整う。中国は今年と来年、さらに衛星複数基を打ち上げて同システムを完成。測量、漁業、交通運輸、気象、通信、水利業界、および一般利用者の応用ニーズを満たす。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年4月11日