中国が自主開発した世界初の超伝導変電所が19日午前、甘粛省白銀市で正式に送電を開始した。この配電用全超伝導変電所は数々の世界一・中国一を誇り、中国の超伝導技術が大きく飛躍したことを示している。科技日報が19日に伝えた。
同超伝導変電所は白銀市国家ハイテク産業開発区内に位置し、電圧は10.5kV。1MJ/0.5MVAの高温超伝導エネルギー貯蔵システム、1.5kAの三相高温超伝導電流制限器、630kVAの高温超伝導変圧器、長さ75メートルの1.5kA級三相交流高温超伝導ケーブルなどの最新超伝導装置からなり、電力供給の信頼性・安全性を大幅に高めることができるほか、供給電力の質を改善し、効果的にシステムの損耗率を下げ、敷地面積を縮小させることが可能だ。
1MJ/0.5MVAの高温超伝導エネルギー貯蔵システムは、操業を開始した世界初の高温超伝導エネルギー貯蔵システムであり、コア部品である高温超伝導磁性体も世界最大のものとなっている。また、10.5kV/1.5kAの三相高温超伝導電流制限器は中国初・世界で4台目の高温超伝導電流制限器であり、630kVA/10.5kV/0.4kVの高温超伝導変圧器は中国初・世界で2台目の高温超伝導変圧器であるとともに、世界最大の非晶質合金変圧器となっている。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年4月20日