内蒙古(内モンゴル)自治区東部のホルチン草原でこのほど、約5000年前の大規模な集落遺跡が発見された。これまでに発掘された住居跡や陶器から見て、ホルチン地区でこれまでに発見された中で最も規模が大きく、保存状態が良く、出土品が豊富で、しかも同時期の紅山諸文化とは異なる新石器時代の集落であることがわかる。「人民日報」海外版が4日に伝えた。
この遺跡は哈民遺跡と名づけられ、内蒙古通遼市ホルチン左翼中旗舍伯吐鎮に位置する。現存面積は6万-8万平方メートルで、一部が破壊されているほかは、全体的に保存状態が良い。
これまでに3600平方メートルを発掘し、住居25棟、灰だめ32カ所、墓3基が確認され、各種陶器、石器、骨器、貝器など500点余りが出土した。紅山文化の要素が認められる彩陶の破片も少数発見されており、紅山文化の人々との間に交流があったことがわかる。また、貝殻や魚の骨が出土したことから漁が行われていた可能性が高い。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年8月4日