月応用科学の首席科学者、厳俊氏は21日、月探査衛星「嫦娥1号」、「嫦娥2号」、「嫦娥3号」が担う各ミッションについて詳しく説明した。中国国営の新華社通信(電子版)が伝えた。
中国初の月探査衛星「嫦娥1号」のミッションは▽初の月科学探査を実施する▽月探査に必要な宇宙工学システムを初歩的に構築する▽月探査以降の後続計画に向けたノウハウを蓄積する--こと。
嫦娥1号のバックアップ機を改良した「嫦娥2号」のミッションは▽月探査計画第2期プロジェクトの先導衛星として「嫦娥3号」のミッションに向けた技術テストを実施し、月探査能力を高める▽月科学探査を掘り下げ、探査精度を高める▽嫦娥3号の着陸予定地を対象とした高精度映像を作成し、以降の月探査計画を見据えた地ならしとノウハウ蓄積を行う--こと。
「嫦娥3号」のミッションは、中国の探査機としては初の月面着陸(着陸探査機と巡視探査機の月面軟着陸)を実施し、月面で各種実験を行うことだ。