外国メディア:米国による宇宙技術封鎖を打破 米国の圧力は逆効果
一方、中国の宇宙開発能力は世界トップレベルにまだ遠く及ばないとの見方もある。ロイター通信は、中国は宇宙開発強国である米国とロシアにまだ追いついていないとの見解を示し、ドッキング成功後の天宮1号は実験機にすぎず、宇宙ステーションを建設したわけではないとした。インド「The Hindu」は、米国と旧ソ連は30年以上前に宇宙ステーションの建設を開始し、中国の宇宙計画ははるかに遅れていると論じた。
さらに、今回の神舟8号の打ち上げ・ドッキングの中国とドイツの協力を米国による「封鎖」の打破と見るメディアもある。英「フィナンシャル・タイムズ」は、中国と欧州の国の宇宙分野における協力がさらに深まったことを示すと分析。これまで、中国はロシアを宇宙分野の唯一の協力パートナーと考えていると見られていた。ドイツ「ディ・ヴェルト」は「これは最初」という見出しで、神舟8号の打ち上げとドッキングはドイツと中国の共同事業を切り開き、中国は「宇宙に上がった国」として多くの国に受け入れられていると伝えた。
米国海軍大学のジョアン・ジョンソン・フリーズ教授も同様の見方を示し、「宇宙開発で中国を引き続き孤立させようとする米国の行動は何の意味も持たなくなっている。米国が中国との協力を制限することは、大きな効果がないどころか逆効果になり、中国は自国の事業の発展を加速化、強化する可能性もある」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月3日