内蒙古自治区気象局によると、中国の無人宇宙船「神舟8号」は宇宙ステーション実験機「天宮1号」と2回のドッキング実験に成功し、17日に内蒙古中部の阿木古郎草原に帰還する。着地予定地の気象条件は良好で、順調な着地が期待される。人民日報海外版が伝えた。
有人宇宙飛行の着地部門を統括する呉斌氏は今回の着地について、ドッキングを行ったためにチャレンジに富むものになったとして、次の4点を挙げた。
(1)帰還時の着地エリアが拡大。ランデブー・ドッキングの過程で軌道の微調整が行われたため、着地する可能性のある範囲が拡大。緊急捜索エリアを含めると従来の3倍以上になった。
(2)捜索のタイムリミットが短縮。従来は6時間以内に宇宙船を発見し、処理することが求められていたが、2時間半に短縮された。宇宙飛行士を迅速に救援するためだ。今回は無人だが、有人と完全に同じ想定で行われる。