「むかつく!」が口癖になっていたら気をつけたほうがいい。「良好な人間関係」は長寿と関係があり、他人とケンカばかりしていると、寿命に影響するのだ。
中国には「笑一笑十年少(よく笑うと10才若返る)」という言葉があるが、米国のある研究は、この言葉が非常に重要だと指摘する。米心理学教授ハワード・S・フリードマン氏とレスリー・R・マーティン氏は20年間にわたる研究をまとめた新書「長寿と性格-なぜ、あの人は長生きなのか」を発表した。同書は、長寿の重要要素として6大要素をあげ、うち1位となったのが「良好な人間関係」だった。西安晩報が報じた。
▽オンライン調査、人間関係が「合格」だったのはわずか2割
あなたの人間関係は良好だろうか?記者が25歳から40歳までの52人を対象にオンライン調査を行ったところ、人間関係が「良好」とした人が約8割強、「普通」が1割、「良好ではない」とした人が1割弱だった。しかし、以下に挙げる心理専門家の「基準」に合格した人はわずか11人(2割)だった。
▽専門家の基準
人間関係が良好かどうか、どうやって判断すればよいのだろう?中国心理学会の陳志林会員は2つの重要な基準をあげた。
・1カ月に少なくとも1度は仕事以外の友人と集まる。人数は3人以上。同じ2人が頻繁に集まったとしても、人間関係が良好とは限らない。時間がない場合は電話をかけても良い。
・1週間に少なくとも2度は仕事以外の友人と電話する。話す内容は仕事ではなく生活に関わること。
▽専門家の意見「人間関係が最も重要というのは大げさ」
「良好な人間関係」が長寿にとって最も重要とする意見について、江蘇省人民医院心理科の王昊飛医師は「確かにほとんどの病気は感情と関係があり、病気になっても精神状態が良好なら回復に役立つ。人間関係が良好な人は精神状態も良好であり、その結果より良い生活が送れるだろう。しかしそれが寿命にとって最重要とは言えない」との見方を示す。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年10月22日