1年で最も暑いとされる三伏の時期に入ってから、中国各地では酷暑が続き、「熱射病」患者が多くの省市で報告されている。高温の天気は猛威をふるい続け、一向に収まる気配はない。どのようにすれば「熱射病」を効果的に予防できるのかが、多くの市民の関心の的となっている。人民日報が伝えた。
1 高温の日は、屋外にいる時間を可能な限り減らすこと。
どうしても外出しなければならない場合は、少しでも涼しい日陰を歩くよう心掛ける。
2 自宅やオフィスは、風通しを良くして、室内温度を下げること。
エアコンを効かせた部屋で窓を密閉すると、風通しが悪くなり、室内にいる人間が多ければ、熱中症の症状が出る恐れがある。適宜風を通すよう心がけること。また、室内の温度をあまり下げすぎて、室内外の温度差が大きくなりすぎると、人の暑さへの耐性は弱まってしまう。温度差が5℃を上回った場合、エアコンの入った部屋から出ると熱中症になりやすい。一般的に、エアコンの温度設定は26℃から28℃が適切と言われている。
3 水をできるだけたくさん飲み、塩分も適宜補充すること。
水分は、「出た分だけ摂る」ことを心掛け、汗をかいた分だけ補充する。一般に、暑い夏の日は、一日 1.5リットルから2リットルの水分を摂取することが望ましい。水の飲み方は、何回にも分けて少しずつ飲んだ方が良い。高温時には、30分ごとに200ミリリットルから300ミリリットルの水を飲むべきだが、ゴクゴクと一気に飲まないよう注意する。
水分を摂取する時には、同時に塩分も補充することを忘れないこと。人は汗を出すことで身体の熱を放出するが、同時に、体内の塩分も汗によって放出される。1リットルの水にスプーン半分の塩を加え、体内から奪われた塩分を補うと良い。
人々の予防意識が高まったことから、今年の熱中症患者の数は比較的少ない。しかし、油断は禁物だ。この2カ月間は熱射病の発生がピークとなるため、高齢者、子供、妊婦、虚弱体質の人、屋外作業を必要とする特殊作業従事者は、暑さを避け、体温が上がりすぎないよう、くれぐれも注意しなければならない。午前10時から午後2時までの外出は極力避け、もし熱中症の兆候を感じたならば、すぐに日陰の涼しい場所で休息を取り、同時に水分を十分に補充する必要がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月3日