有人宇宙船「神舟」、月探査機「嫦娥」に続き、宇宙探査に注目する西側諸国の人々は、「玉兎」という新たな中国語を覚えた。独紙『ディ・ヴェルト』は1日に「中国が玉兎を月探査に送り込む」と題する記事の中で、「中国は自信あふれる2020年の宇宙計画の次のステップを開始しようとしている。中国は初めて、無人車を月に送り込む。この無人車の名前は玉兎で、善良・純潔・活力の象徴だ。中国の民間では、戦国時代から玉兎と月に関する言い伝えが存在する」と伝えた。ドイツZDFテレビは1日、「玉兎と中国の月の女神・嫦娥の融合は、中国人の新たな宇宙プロジェクトへの渇望を示す」と報じた。
AFP通信は、「嫦娥3号は12月2日1時30分に四川省の西昌衛星発射センターから発射され、中国の宇宙探査の一里塚となり、一部の分野でロシアと米国を追い抜く可能性がある。嫦娥3号は玉兎と名付けられた月面ローバーを搭載している。玉兎は中国の神話に登場する、月に住むとされる兎のことだ。すべてが順調に進めば、玉兎は12月中旬に月面を走行するだろう。同月面ローバーは地質などの科学分析試験を実施し、太陽電池によりエネルギーを供給し、地球に3D画像を送信する」と伝えた。