ドイツ誌「Focus」(5月31日)によると、ドイツの市場研究組織Gfkは先ごろ「世界見た目満足度調査」の結果を発表した。調査によると世界の半数以上が自分の見た目に満足している。うちラテンアメリカ諸国の人が自分のイメージに最も自信がある一方、日本人が最も劣等感を持っていた。中国は平均あたりだった。
今回の調査はアメリカや中国、ドイツ、メキシコ、日本など22の国家と地域の2.7万人を対象としており、すべて15歳以上。ネットと対面の2種類の調査方法で行った。「とても満足」、「やや満足」、「満足ではないが嫌でもない」、「やや不満」、「とても不満」の5項目を選ぶ。その結果、世界の55%が自分の見た目に満足していた。自分の見た目に不満な人の割合は比較的少なく、わずか16%。そのうち「とても不満」は3%にとどまった。
総じてみると、年齢が若いほど自分の見た目に不満を持つ。15~19歳の層では、16%が自分の見た目に不満を持っている。しかし20~59歳の層になると、それが12%にまで減少する。60歳以上ならばわずか9%である。一方、男女比で見た場合は見た目満足度に大きな差はなかった。ただしドイツでは、男性(66%)が女性(59%)より自分の見た目に自信を持っていた。
また国家・地域別で見ると、満足度に差が出ている。情熱的で奔放な印象のラテンアメリカ諸国は、見た目に対する満足度が高い。特にメキシコでは、「やや満足」と「とても満足」を合わせると74%に達し、第1位となった。第2位はトルコで、ブラジルとウクライナが題3位だった。
逆に、自分の顔に最も劣等感を持つのは日本人で、「やや満足」と「とても満足」の総和はわずか26%だった。韓国(34%)と香港(38%)がそれに続く。それ以外にもオーストラリアやイギリス、スウェーデンなどが低く、すべて50%以下だった。中国大陸では、自分の見た目に「とても満足」が10%、「やや満足」が44%、中間が32%、「やや不満」が12%、「とても不満」が1%となり、全体の平均あたりに位置している。
国家・地域別の差は、国家の社会心理を反映したものであると専門家は指摘する。満足度が高い国は楽観主義の国なのである。この調査は、ファッション業界や化粧品業界などにとっては貴重な資料的価値を持つものでもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月6日