ドイツの老人ホームに住む高齢者が一緒になって午後のお茶を楽しんでいる。
ドイツ:老人ホームの入居費用はかなり割高
ドイツのハンザグループ傘下の、介護サービスを提供する複合型老人ホームは、ニーダーザクセン州オルデンブルク市から車でわずか10分のところに立地する。園内には40名の介護士が駐在し、95個の介護用ベッドがある。
ドイツ政府は1995年に長期介護保険を導入。要介護高齢者は3段階に分けられている。毎月最高で1550ユーロが支給され、老人ホームの費用の一部に充てられている。
ドイツには1万2400軒の老人ホームがあり、うち40%が私立、6%が公立、残りは慈善団体が作ったものである。入居率の低さがドイツの老人ホームの大きな悩みの1つとなっている。ドイツ連邦統計局のデータによると、65歳以上の高齢者のうち97%が老人ホームに住んでいない。
エックハルト・プリロー名誉教授は、「自分で1日生きることができる限り、老人ホームには行かない。ドイツの平均年金は1か月1200ユーロ前後に過ぎず、全ての退職金をつぎ込まない限り、老人ホームには入れない。だから私は90歳の母親を1人で家に住ませている。介護サービス会社に定期的に来てもらうことを選択したのだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月21日