経済成長に伴う「要素けん引型」から「イノベーションけん引型」への転換により、フォーマット戦略は伝統産業のモデル転換・グレードアップ、新興産業の発展を促す重要な要素になっている。より多くの「中国標準」を制定することは、「中国製造」を「中国創造」に変える強力な技術支援になる。
「復興号」の登場で「中国の速度」が再び世界に注目され、中国人は「中国標準」に誇りを持っている。新華社の6月27日の報道によると、完全な自主知的財産権を有する世界先進レベルの中国標準の動車組(高速鉄道車両)「復興号」が京滬高速鉄道で時速400キロに達した。開発段階の254項目の標準のうち、「中国標準」は84%を占める。
「復興号」は多くの中国国家標準、業界標準、鉄道企業標準、国際先進標準を採用し、その分野はロゴ、通信ネットワーク、電子・電気システム、消防安全などに及ぶ。「中国標準」の比率は84%に達し、中国の高速鉄道のコア競争力と発言権が構築され、中国は価格と作業速度だけでなく、質とイノベーション技術においても優位に立っていることを示した。「中国製造」から「中国創造」、「追随」から「超越」へと変えた中国の高速鉄道は輝かしい「国の名刺」になりつつある。
「標準」は親しみがありながらも馴染みのない字である。標準とは何か。中国の高速鉄道を例に挙げると、過去のCRH車両は数社の外国の企業と共同生産したもので、技術プラットフォームの標準が統一されておらず、操縦台だけでなく車両の定員数も異なり、応急処置や修理などで不便が生じていた。一方、「復興号」は統一した技術標準を構築し、サービス機能、運営・メンテナンスを統一しただけでなく、鉄道の運営環境の多様性も十分に考慮した。互換性のある標準を採用したことで、将来的に各鉄道で使用し、「中国標準」の車両を中国の高速鉄道の海外進出における主力車にすることができる。