「雪龍2号」は中国が建造する最初の砕氷船である。中国局地研究センターの責任者は26日、『科技日報』に対し、新たな「雪龍号」の建造が同日に始まり、2019年に完成し、「雪龍号」とともに科学調査を行うと明かした。
2016年末、新たな砕氷船の着工式が江南造船(集団)で行われた。砕氷船建造プロジェクト副総指揮を務める王建忠氏は、「これは中国が建造する新たな砕氷船で、基本設計は国外で行われたが、詳細設計、施工設計、建造工程などを担当する国内の設計所、 船級協会、船舶企業は基本設計の消化、改良、審査を時間をかけて行った。この半年あまりで、各方面の共同の努力により、設計の改良と詳細化を絶えず行い、詳細設計、設計図の審査、建造工程の制定、コア技術の課題解決、科学調査設備の調達などの各準備作業を終え、ようやく建造に入ることができた」と述べた。
新たな砕氷船の建造は114のパーツに分けて行った後、11のパーツに合わせ、最後の組み立てを行うという。効率良く建造を進めるため、プロジェクトは資源管理システムを採用し、プロジェクト予算、調達手順、契約管理、経費使用などを全面的に管理。中でも、コンピュータでの模型作成では、まず基本設計図に基づいて全体模型を完成させた後、詳細設計に基づいて修正し、建造過程で予想される各種の問題を事前に解決し、浪費や手直しを減らし、建造速度を大幅に速める。
『科技日報』によると、搭載ヘリコプターの調達も順調に進んでいる。中国局地研究センターは9月12日、レオナルド社のヘリコプター「AW169」を調達することで関係方面と契約した。
「AW169」は世界で最も先進的な4~5トンクラスの中型双発ヘリコプターの1つ。2019年の交付予定で、新しい砕氷船とともに南極や北極などの環境の悪い場所で中国の局地調査をサポートする。
新しい砕氷船は船首と船尾の両方で氷を砕き、船尾を使って極地の20メートルの氷の塊を砕くことができ、世界の無限のニーズを満たす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月3日