全長2000kmに上る中国の量子暗号通信幹線ネットワーク「京沪幹線」の開通が29日に発表された。「京沪幹線」は世界初の量子暗号通信幹線で、これが開通したことで中国が天地一体の型広域量子通信ネットワークの原形を構築したことが示された。
中国科学院・院長の白春礼氏は同日、「京沪幹線」北京コントロールセンター・天地一体コントロールターミナルを訪れ、量子暗号化テレビ会議システムを使って合肥、済南、上海、新疆南山などにいる科学研究員と会話した。
量子通信は、無条件で安全な通信方式であることが証明されている。「京沪幹線」は2013年7月に着手され、2016年末に全線開通と天地一体化を実現。2017年8月に全ネットーワークの技術検査を終えた。
「京沪幹線」プロジェクトの首席科学者で中国科学院会員の潘建偉氏は、「墨子号」科学実験衛星興隆地上ステーションと「京沪幹線」北京上地中継ポイントがつながったことで、天地一体型広域量子通信リンクが正式に開通したと説明した。