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中国の極地観測、歴史における多くの「初」を樹立。
タグ：極地観測船 雪竜号
極地観測船「雪竜号」は南北の両極から自分の限界を突破した。科学観測船が南半球で到達した緯度の世界最高記録を創り、北極中央航路、北西航路を初めて通過した。固定翼機「雪鷹601」は初めて南極氷床の最高点に着地し、中国科学観測隊は初めて北極海一周観測を行った。雪竜号は2017年に、中国極地観測の歴史における多くの「初」を樹立した。
中国は極地強国に向け着実に邁進している。国家海洋局極地観測弁公室主任の秦為稼氏は26日、「中国極地科学学術年次総会2017」で「国家海洋局は既存の南極・北極観測基地をアップグレードし、新たな観測基地を建設し、極地観測船の建造を推進する」と表明した。
雪竜号が「初」を樹立、総合力が世界中クラス以上に
中国極地科学学術年次総会2017議長、中国極地研究センター主任の楊恵根氏は「中国の極地活動は2017年に、第33回南極観測と第8回北極観測に成功し、多くの新しい重要な進展を手にした」と話した。
南極観測において、雪鷹601は初めて南極氷床の最高点に着地し、事業化飛行を実現し、南極東部の30万平方キロメートルの地球物理調査を行った。雪竜号は南緯78度41分の海域に到達し、科学観測船が南半球で到達した緯度の世界最高記録を創った。崑崙基地「ドームA」のコア掘削深度は800メートルを突破し、12万年に渡る高分解能気候環境記録の再現が可能になった。ロス海で南極観測基地の建設候補地選択を順調に完了した。
北極観測について、中国は初めて北極海一周観測を実施した。また北極圏でマルチビーム海底地形測量を行い、中国の北極科学観測の新分野を切り拓いた。北極中央航路を航行し、北西航路を試験的に航行したが、これには節目となる意義がある。また「氷上シルクロード」の建設に向け基礎を固めた。
初の北極事業化観測任務で、北極航路の環境総合調査、北極生態環境総合調査、北極汚染環境総合調査を行った。中国のラブラドル海、バフィン湾の調査の空白を埋めた。
観測能力の建設について、中国の新型極地観測・砕氷船「雪竜2号」が建造段階に入っており、2019年にも進水する見通しだ。泰山基地の建設プロジェクトは、施工前の準備段階に入っている。
秦氏は「中国は1980年代から極地活動を展開しており、総合力はすでに世界の中クラス以上の水準に達している」と述べた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2017年10月27日
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