侯氏は26年前に時代に先駆けイノベーターになった。地下室に中間試験・生産ラインを建設し、中国初の遺伝学薬品企業を創設した。今や革新と創業の花が中国各地で咲いている。
10年前、79歳の侯氏は「エイズ・ウイルス肝炎等重大伝染病防止・治療」科学技術重大プロジェクト特別技術チーフエンジニアに就任した。再び栄誉を手にした侯氏が率いるチームは、72時間内に約300種の既知の病原体を鑑定・篩分けし、未知の病原体を篩分けする検査・測定技術体制を構築し、突発的な伝染病に対応できるようになった。
趙忠賢氏が率いる鉄系高温超伝導体の研究、潘建偉氏のチームによる多光子もつれの研究、王貽芳氏が発見した新たなニュートリノ振動、唐本忠氏のチームによる凝集誘起発光の研究など、中国の基礎研究は近年進展を続けており、一部分野で世界をリードしている。自然科学分野で欧米に追随する時代が終わった。
2017年度の国家科学技術省の受賞プロジェクトには、高性能炭素繊維複合材料の加工技術及び設備の進展と発明、ボイラー超低排出重要技術の研究開発と応用などが含まれる。油ガス開発、現代石炭化学工業、深海探査、交通インフラなどの多くの重要分野で、中国は自主革新により一連の重要・中核技術の進展を実現した。国家エネルギー安全の保障・クリーンエネルギーの発展の促進、海洋強国の建設の加速、高速鉄道海外進出戦略の深化などに、重要な科学技術の支柱を提供した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月9日