統一5G標準、今年6月に発表へ

統一5G標準、今年6月に発表へ。

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発信時間:2018-04-02 13:10:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 各国の主要通信事業者及び複数の標準提案者は昨年10月より、国際標準化機構(ISO)に5G標準案を提出している。各国は統一標準に基づき5G技術標準を制定すると表明している。ISOの関連計画に基づき、昨年末に5G標準案の提案が締め切られた。各国の協議を踏まえた上で、初の5G国際標準を制定し、今年6月に正式に発表される。

 

 業界関係者は「5Gネットワークが正式に商用化されれば、通信業界が新たな発展期間を迎え、さらに1兆元級の別の新興産業をけん引する」と判断している。

 

 各国・各地が5G商用化を高度に重視している。米国、EU、韓国、日本、中国が、2019年下半期に5Gネットワーク商用化計画を展開し、2020年に正式に商用化する予定だ。5G国際標準の発表に伴い、世界5G産業の競争が激化する。

 

 複数の市場調査会社は、車載ネットワーク、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、スマートホーム、ドローンなどの典型的なIoTニッチ業界は、技術・応用面で相当に成熟しているが、現在の4Gネットワークの通信能力が産業の発展を大きく妨げていると分析した。5Gの正式な商用化に伴い、ネットワークの問題が自ずと解消される。上述したサービスが順調に応用され、関連産業が高度成長期を迎える。

 

 注意すべきは、計画中の5G標準が複数の技術バージョンを持たず、統一・融合された唯一の標準になることだ。

 

 中国移動研究院の黄宇紅副院長は「2・3・4Gの時代には、複数の技術バージョンが存在した。例えば4Gには、中国が主導するTD-LTEと、海外企業が主導するFDD-LTEがあった。しかし産業発展の流れを見ると、5Gは統一・融合された単一標準を形成することになる。これは中国による関連標準が5G標準全体に占める割合が高まるほど、中国企業の5G分野における世界的な競争力と市場シェアが上がることを意味する」と指摘した。


 中国情報通信研究院の王志勤副院長は「5G国際標準の初のバージョンが発表されれば、中国の5G産業及び情報産業にとって大きなメリットになる」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月2日


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