米国が中国流失文物361点返還 過去最大規模

米国が中国流失文物361点返還 過去最大規模。

タグ:流失文物

発信時間:2019-03-01 14:48:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国家文物局によると、中国流失文物芸術品の引渡し式が2月28日午後、米国のインディアナポリスでおこなわれた。今年1月に中米が中国文物輸入規制に関する政府間備忘録を再締結してから、中国の流失文物が返還されるのは初めて。また、2009年の備忘録締結以来、米国が中国の流失文物を返還するのは3回目で、最大規模となる。


 中国側の官僚は式典で、「中国の海外流失文物は中国の文化遺産から切り離すことのできない重要な部分で、中国人民の質朴かつ荘重な歴史感情と文化の記憶を載せている。これらの中国の文物芸術品の返還は中米双方の長期にわたる誠意ある協力の成果であり、双方が文物返還請求行動において歩み寄り支援し合っていることを示すとともに、両国人民の理解と信頼を深め、世界の文化遺産の安全維持の手本となり、中米国交成立40周年の丁重な贈り物でもある」と述べた。


 中国側は、流失文物の返還要求を強化し、各国の文物の安全を維持することは国際条約の精神と合致し、各国人民の文化権益と民族感情の正義を尊重する行動であると同時に、国際社会の道徳・良識も検証すると示した。また、中国側は米国側の人類共同文化遺産の保護における努力と貢献に感謝し、今回の中国流失文物の返還を新たな出発点として米国と協力を深め、国際交流と司法協力を強化し、違法な文物の強奪、窃盗、密輸行為を共同で防止し、取締り、より公平で正義ある違法流失文物返還請求の国際秩序を構築し、世界範囲で歴史の欠点を補い、文物の安全保障、人文交流の促進、両国の知恵と力の貢献を進めたいとした。


 米国側代表は、「文化遺産は人類共同の貴重な財産であり、今回の返還は中米の文物分野における全面的かつ多角的な協力・ウィンウィンの成果を示す。今年は米中国交成立40周年にあたり、米国側は備忘録の更新を基礎に、引き続き中国側と協力して人類共同の文化遺産の安全維持に努めたい考えだ」と発言した。


 今回返還された中国流失文物芸術品は、2014年4月に米連邦調査局インディアナポリス支局が押収した361点(組)。今年1月に中米が中国文物輸入規制に関する政府間備忘録を再締結してから、中国の流失文物が返還されるのは初めて。また、2009年の備忘録締結以来、米国が中国の流失文物を返還するのは3回目で、最大規模となる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月1日

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