漢服とは何か。漢服を着る時のマナーとは? 複数の漢服サークルの間で議論が絶えない。今もなお、統一した規範や基準がない状態だ。
米菲さんは、「漢服の流行は伝統文化に対する一種の呼応です。私たちは自己満足でもなく、ノスタルジアに浸るわけでもない。漢服愛好者たちが思っているのは、漢服というメディアを通して伝統文化を伝えることです」と述べる。彼女の考えでは、人々の伝統文化に対する関心や重視こそが漢服がブームになった原因であり、漢服愛好者の集団も大学生だけでなく、会社にもできていると指摘する。別の漢服愛好者は、みんなが伝統的服飾を好きになり、個人の服装に対し寛容になれば、「着る人が多くなり、恥ずかしくなることもなくなる」と話す。
厳密にいうと、漢服は領、襟、衽、衿、裾、袖、袂、带、韨など10個の部分から成る。ひとつの完全な漢服は通常、小衣(内衣)、中衣、大衣の3層から成る。しかし公園を眺めると、漢服愛好者の衣装は多種多様で、そのほとんどが「漢服の要素がある」といった程度に過ぎない。
米菲さんも、漢服は現在、意識の高い一部の人々のものであり、中国人の祭日の正装になるためには、今後長い時間がかかると感じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月10日