これは、1999年から使用されている命名フォーマットが歴史から退いたことを意味する。
北京郵電大学サイバー空間安全学院の辛陽教授は、見慣れない文字と比べて、「Wi-Fi+数字」という命名方式は3G、4G、5Gと同様にシンプルで、一般ユーザーに受け入れられやすいと話す。
辛陽氏は、「Wi-Fi 5と比べて、Wi-Fi 6はより多くの先進的な信号処理技術を採用し、データ処理量を高めている。新技術が加わったことで、Wi-Fi 6はより高い対妨信能力を備えた。今後、競技場、デパート、交通ターミナル、産業パークなどの人が密集する場所で、Wi-Fiの質が向上するだろう。そのほか、Wi-Fi 6は複数の端末と同時伝送でき、待つ必要がないため、データ伝送効率を引き上げ、タイムラグを低くすることができる」と話した。
中でも期待されるのは、前世代のWi-Fiと比べて、Wi-Fi 6は伝送速度が40%近く上がる点である。最新のWi-Fi 6標準のもとで、高画質の動画を観ても、ゲームをしても、重たくならない。
Wi-Fiの代替案はまだない
電子商務取引技術国家プロジェクト実験室研究員でIoTオブザーバーの趙振営氏は、5Gの応用と使用料引き下げに伴い、Wi-Fiが備えるこれらの優位性は弱まり、「Wi-Fiは死ぬ」という判断も大げさではないと話す。Wi-Fiは信号転換というだけでなく、モバイルネットワークの速度が速ければ、ケーブルネットワークの信号を無線に転換する必要はなくなり、Wi-Fiの存在価値もなくなるという。