市場に期待 もっと声を上げてよい
数年前の映画最後ーラムで、劇映画への期待についてし質問された昆曲国宝級芸術家の蔡正仁氏は、「当時撮影した劇映画を再び上映できる機会があるとよい」と率直に述べた。
劇映画は「再び日の目を見る」機会を得ただけでなく、東京国際映画祭、スペインのバルセロナ国際映画祭、上海国際映画祭などの国内外の映画上映会にも参加し、各種の賞を獲得している。粤劇映画『白蛇伝・情』を例にすると、第3回平壌国際映画祭の「最も人気の映画賞」、第32回金鶏賞の「最優秀劇映画エントリー賞」、第4回カナダ・ゴールデン・メープル・アワードの「最優秀劇歌舞映画賞」を獲得しただけでなく、第76回ベネツィア国際映画祭のVPBユニット上映にも参加し、収穫も多いと言える。
試行市場においては、劇映画の普及に社会が参与するようになっている。今年3月、上海芸術映画連盟は全国で最初に「劇映画館」を特別に設置し、中国で近年次々と撮影される劇映画に専用の場を提供した。また今年夏休み、上海越劇院は8作の新旧越劇映画を上映し、巨大な上映規模を形成した。うち、『玉卿嫂』や『西廂記』など多くの名優が主演する映画が封切りで満員となった。続いて、滬劇映画『雷雨』も初日に市内100軒以上の映画館で同時上映され、蘇州、無錫、杭州、嘉興など長江デルタ都市の各大型映画館で次々と上映された。
しかし、多くの人が「あと一息」という残念さを感じている。例えば、宣伝とマーケティングがそうである。映画チケットの多くがオンライン販売され、年配の観客のハードルを高くし、「どのような劇映画がどこで上映されるかわかりにくい」という不満の声がある。また、制作数が少ない劇映画が雑然としたチケット購入サイトの映画情報の中で頭角を現し、人の目を引き付けることも難しい。そのため、学者は、劇映画は熟練のマーケティング、宣伝手段として、オフラインでスターのロードショーを行い、オンラインでバラエティ、オフィシャルブログ美図、微博話題などに参加するなど、マーケティングを学ぶ必要があると考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月29日