中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)は、月見を楽しむ祝祭日でもある。天文学専門家によると、今年の中秋節は、「十五夜の月より十六夜の方が丸い」と言われるように、10月2日(旧暦8月16日)早朝5時5分に最も丸くなる。新華社が報じた。
中国天文学会会員で、天津市天文学会理事の史志成氏によると、旧暦の毎月1日に月が見えなくなり、「新月」、または「朔」と呼ばれる。そして、旧暦の15日頃になると、まん丸の月を見ることができ、「満月」、または「望」と呼ばれている。
旧暦の規定では、朔日を月の始まる日「1日」とする。しかし、同じ「1日」でも、「朔」は未明に起きることもあれば、午前、午後、夜に起きることもある。そして、月が最も丸くなる時刻である「望」も、最も早ければ「14日」の夜にとなることもあれば、最も晩い時は「17日」の朝になることもある。ただ、「朔」は必ず「1日」で、その後平均14日18時間22分後に「望」となることを踏まえると、月が最も丸くなる「望」は、「15日」か「16日」になることが最も多い。うち最も多いのは「16日」だ。
史氏は、「中秋節で月が最も丸くなるのは16日であるものの、15日の月も、肉眼で見ればほぼまん丸になる。丸く、美しく輝き、目や心を楽しませてくれる。天気さえ良ければ、10月1日夜は、まさに花が美しく、月が丸いめでたい夜になるだろう」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月26日