中国のバイオマス発電研究に新たな飛躍 ダブルカーボン目標達成に助力

中国網日本語版  |  2022-01-03

中国のバイオマス発電研究に新たな飛躍 ダブルカーボン目標達成に助力。

タグ:バイオマス発電

発信時間:2022-01-03 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    揚州大学によると、同校の呉多利博士研究チームはこのほど、国家自然科学基金と江蘇省双創博士プロジェクトの助成を受け、水蒸気含有量がニッケル・アルミニウム塗装のバイオマス高温腐食性に与える影響についてシステム研究を行い、重要な飛躍を遂げた。


 関連の研究成果は材料腐食学科の国際学術誌『Corrosion science』ウェブ版で発表された。これは、今後のバイオマス高温腐食の防護措置により全面的な科学的根拠を提供する。


 バイオマスエネルギーは最も潜在力のある再生可能エネルギーで、石炭、石油、天然ガスに次ぐエネルギーであり、開発の潜在力は非常に大きい。バイオマス発電技術の応用は、ダブルカーボン目標を達成する上で有効な技術手段となり、中国のバイオマス資源の規模化と効率的なクリーン利用を推し進める重要な役割を担う。


 呉多利氏によると、バイオマス高温腐食の研究の多くが腐食性を持つ沈着塩に関するものだが、バイオマス発電所の実際の作業環境で発生する水蒸気によるボイラー過熱器パイプラインの腐食も無視してはならない。同研究チームは水蒸気含有量がニッケル・アルミニウム塗装のバイオマス高温腐食性に与える影響についてシステム研究を行い、水蒸気含有量が異なる環境での塗装高温腐食の仕組みを深く説明した。


 呉多利氏は、バイオマス発電所の実際環境において、バイオマス燃料の中の水蒸気を通して調整することで、塗装高温腐食を予測し、バイオマス発電の大規模普及を促進することができると考える。そのため、同研究は幅広い発展余地を持ち、バイオマス発電の効率を引き上げ、二酸化炭素排出量を削減し、中国のダブルカーボン目標の達成に助力することができる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月3日

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