地球は4日午後3時11分に太陽から最も遠く離れる。この時に人々は「今年の最も小さい太陽」を目にする。太陽の大きさが時間によって変わるのはなぜだろうか、太陽が遠くなったのに暑いのはなぜだろうか。
中国科学院紫金山天文台科学普及事業責任者の王科超氏によると、地球の太陽周回軌道は円形ではなく、離心率0.0167の楕円形だ。そのため太陽と地球の間の距離は固定されておらず、太陽から最も近い時と遠い時では約500万キロメートルの差がある。
地球は毎年1月上旬に太陽に近日点を通過し、7月上旬に遠日点を通過する。それぞれ太陽の視直径が最大・最小の時となる。
今年の場合、地球が遠日点に到達するのは7月4日午後3時11分。この時の太陽視直径は31分28秒で、「今年の最も小さい太陽」と呼べる。今年1月4日の近日点通過時の太陽視直径を3.4%下回る。
今年の土用入りは7月16日で、一年で最も暑い季節が訪れる。太陽が遠くなるのに最も暑いのはなぜだろうか。王氏によると、太陽と地球の距離の変化は、季節変化の主な要因ではない。四季の変化は主に黄道傾斜の影響を受ける。その存在により、太陽の地球上での直射点が南北緯23度26分の間で移動する。夏季の北半球は太陽光の照射角度が高く、日照時間が長く、地球が受ける放射エネルギーが最も多くなるため最も暑いというわけだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月4日