「天問1号」火星周回機は15日現在で軌道上を780日以上飛行しており、火星ローバー「祝融号」の累計走行距離は1921メートルにのぼっている。予定の科学探査任務を完了し、科学探査の生データを1480GB取得した。科学研究チームは中国が独自に取得した科学データの研究を通じ、豊富な科学の成果を入手した。国家航天局が18日に発表した。
着陸エリアに分布しているコーン地形、壁状衝突クレーター、流路などの地形の総合研究を通じ、上述した地形の形成と水の活動の間にある重要な関係を明らかにした。
カメラの画像とスペクトルデータにより、着陸エリア付近の板状硬岩の中から水を含む鉱物を発見した。今から10億年前以降の着陸エリアに大量の液体水活動があったことを証明した。
カメラの画像と火星ローバーの轍などの情報により、着陸エリアの土壌の支圧強度が高く摩擦係数が低く、水活動関連と風沙による摩損の特徴があることが分かった。
これらの新たな成果は、火星の風沙と水活動の地質と環境の変化への影響を明らかにし、火星のユートピア平原に海洋が存在したという推測を力強く支え、火星の地質と環境の変化への科学認識を豊かにした。関連する成果はすでに国内外の権威ある学術誌に発表されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月19日