航天科技集団第五研究院の発表によると、仏パリでこのほど開かれた第73回国際宇宙会議において、中国初の火星探査ミッション「天問1号」のチームが、国際宇宙航行連盟(IAF)の2022年度「IAF World Space Award」を受賞した。IAFは、天問1号の開発チームは火星探査の革新的な手段を提供し、人類の火星探査事業の促進と深宇宙探査技術の発展に多大な貢献を成し遂げたと表明した。
「天問1号」火星探査モジュールは航天科技集団第五研究院が開発を担当し、2020年7月23日に打ち上げられた。そして2021年2月10日に接近制動を行い火星周回軌道に入り、予定着陸エリアの3ヶ月にわたる詳細な調査の後、同年5月15日に火星着陸に成功した。火星ローバー「祝融号」は同年5月22日に火星の表面を走行し、巡視・探査を開始した。
「天問1号」は火星に初めて中国の足跡を留めた。1度の任務で火星周回・着陸・巡視という3大目標の達成を初めて実現した。
着陸エリアの厳冬と砂嵐の影響により、祝融号は現在、設計状態に基づき冬のスリープモードに入っている。「天問1号」火星周回モジュールは引き続きリモートセンシング使命軌道で科学探査を展開中だ。「天問1号」火星周回モジュールは15日現在で軌道上をすでに780日以上飛行しており、火星ローバー「祝融号」の累計走行距離は1921メートルにのぼっている。予定されていた科学探査任務を完了し、科学探査の生データを1480GB取得している。
「IAF World Space Award」はIAFの最高賞で、宇宙科学、宇宙技術、宇宙医学、宇宙プロジェクト管理などの分野において、世界の宇宙活動に優れた貢献を成し遂げた個人もしくはチームを表彰している。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年9月20日