全国政治協商会議委員、中国航天科技集団第一研究院長征2号Fロケットチーフデザイナーの容易氏はこのほど北京市で、「中国は次世代有人ロケットを開発中で、2027年前後に初飛行を完了する見込みだ。その非補助推進型の第1段は再使用可能で、中国宇宙ステーションのランニングコストを最適化する」と述べた。
情報によると、次世代有人宇宙船と月面着陸機が開発中だ。次世代有人宇宙船は3人の宇宙飛行士を月周回軌道に送り込み、地球に帰還する。月面着陸機は2人の宇宙飛行士を月に上陸させ、科学探査活動を展開する。
容氏は、「次世代有人ロケットは、次世代有人宇宙船と月面着陸機を打ち上げるため新たに開発される、信頼性と安全性の高い有人ロケットだ。ロケットの各種開発活動は現在、秩序正しく進められている」と述べた。
長征2号Fは中国で現在唯一の有人ロケットだ。中国宇宙ステーションの運営及び発展段階計画によると、長征2号Fは有人宇宙船の打ち上げ任務を毎年2回遂行する。これについて容氏は、「次世代有人ロケットが生む非補助推型ロケットも将来的に、宇宙ステーションの宇宙飛行士及び貨物の輸送任務を遂行できる。宇宙ステーションの運営段階のランニングコストを最適化するため、非補助推進型ロケットの第1段を再使用できるようにする」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月6日